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朝と夜に実践! " ルーティン " を作って、ゆとりのある朝を手に入れよう!

 

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1日を気持ちよくスタートするために、朝は心にも行動にも余裕を持ちたいもの。
しかし、現実は息つく暇がないほど忙しく感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなときは、やることをしぼり、朝と夜にルーティンを作ってみましょう。やることを定型化するだけで、グッと朝が楽になりますよ。

ルーティンをつくるコツとは?

ルーティンとは、「決めた動作を繰り返すこと」。
ルーティンを決めてしまえば、それにそって動くだけなので、考える必要がありません。
まずはルーティンをつくるうえで大切な3つのポイントをご紹介します。

ルーティンを考えるうえで大切にしたいポイント

1.前夜の行動から考える

時間がない朝に、あれもこれもつめこむのは難しいもの。朝の動作はできるだけシンプルにすることが大切です。
そこで、朝のルーティンは前夜の行動も含め考えていきましょう。前日にできることはなるべく片付けるのがコツです。

気持ちのよい朝を始められるよう、リビングだけは片付けて寝るようにしている。時間がないときは、朝使うダイニングテーブルを何もない状態にしておくだけで、翌朝スムーズに活動を始められる。(小5、小1のママ)

玄関だけは、必ず夜にリセットすることを習慣づけている。出勤するときの心地よさが違う。(小3のパパ)

2.子どもの行動をルーティンに組み込む

時間がないからと、お子さんの着替えやハンカチまで準備していませんか。
最初は時間がかかっても、"自分でやる習慣づけ"をすることが大切です。子どもが自分でできることが増えるとパパママが手放せるものも増え、おたがいに余裕が生まれます。

子どもの学校用品をまとめるためのワゴンを購入した。ランドセル、教科書、文具、ハンカチなど、ワゴン内にすべてを収納。自分のスペースが決まると、整理の仕方もひらめくようで、フックをつけたり自分で工夫している。『〇〇が見当たらない!』という発言も減ったので、導入してよかった。(小4のパパ)

子どもが入浴するタイミングで、着ている服、学校や習いごとから持ち帰ったもの、カゴに入っている洗濯物をまとめて入れて、洗濯機を回すことを担当。寝る前ののんびりタイムや学校の準備の時間に、しゃべりながらママがリビングで洗濯物を干している。そのためのハンギングバーも取り付けて、便利な洗濯のルーティンを確立できた。(中1、小5のママ)

3.便利な道具や家電を活用する

ロボット掃除機や洗濯乾燥機に任せるなど、毎日行う家事は機械に頼るのもひとつの手。
導入コストはかかっても、毎日使う物であればラクを実感でき、時間の節約にもなります。

共働きのわが家は洗濯乾燥機一択。夜の間に、洗濯乾燥機を回している。2年前にお湯洗いできる海外製の物を購入した。容量も多いので大量に洗えるのもよい。耐久年数も20年以上とのことで、高かったが買ってよかった。(小4、小2のパパ)

家を買うかもしれないし、場所を取るかもしれないなどと食器洗い乾燥機の導入を何年も悩んでいたが、リサイクルショップで1万円ほどのものを見つけて思い切って購入。洗い物が断然ラクになった。もっと早く買っておけばよかった。(小6、小2のパパ)

今すぐマネしたい!
子育てパパママの暮らしが回る
がんばらないモーニングルーティン

ここからは、日々忙しいパパママたちのルーティンをご紹介します。

<朝ごはん編>
朝食は定番化し、具だくさん汁物で回す

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ご飯のときは味噌汁、パンのときはスープなど、具だくさん汁物を朝食の定番にすると、前日の夕食と一緒に作れて新たに作る手間もなくなり、朝ごはんの支度がラクになります。具だくさんの汁物さえあれば、ご飯に納豆を乗せるだけ、パンにジャムだけでも素敵な朝ごはんです。

冷凍カット野菜と、冷凍カット油揚げをストックしています。切る必要がないので、前日の夜に鍋に冷凍の具と水、だしパックを入れて冷蔵庫に入れておくだけ。朝になったら火にかけて、味をととのえます。だしパックは、よい素材を使ったものを厳選すればおいしいし、罪悪感もない。(小5、小3のママ)

わが家はパン派。朝食の時間は7時と決め、みんなで準備する。ママかパパがスープを準備している間に、子どもがお皿と食パン、フルーツを用意。ダイニングテーブルの上にトースターを置いているので座りながら、ベーコンやチーズを乗せたり、ジャムをぬったり、好きなものを食べている。(小6のパパ)

◆こんな工夫も!

わが家の朝食では、ワンプレートのお皿が大活躍。準備がしやすく、洗い物もラク。自分の食べる分量が決まっているので、子どももしっかり食べるようになった。(小6、小3、小1のママ)

<子どもの身支度編>
整理収納と生活動線を味方にする

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子どもの身支度に必要なものはすべて定位置を決めておくことが基本です。
また、朝食を食べた後、リビングから玄関に移動する前にランドセルや手提げカバンを手に取れるようにするなど、生活動線も考慮したルーティンをつくるとスムーズです。

子どもが髪を結ぶためのくしがない、ゴムがないと朝から"探し物"から始まるのがプチストレスだったが、洗面所にひとまとめをしてからは、起きてすぐに洗面所に直行し、身支度を済ませるルーティンが確立し、探し物もなくなった。(小5、小3、小1のママ)

玄関にランドセル置き場を作った。朝起きて身支度を済ませたら、1Fのリビングに降りてくるときに子どもがランドセルとその日の持ち物を持ってくることをルーティンに。玄関の持ち物を見て忘れ物をチェックできるのもよい。(小4、小2のママ)

<朝家事編>"ちょこっと""ながら""ついで"がキーワード

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お湯を沸かしている時間に洗濯機を回したり、食洗機のお皿を片付けたり、歯を磨きながら洗面所を磨いたり......
忙しい朝は、そんな"ちょこっと家事"や"ながら掃除"、"ついで掃除"、のルーティンがおすすめです。

トイレは、使うごとに便器のフチをトイレシートでさっとひとふき。"ついで掃除"を実践しているので掃除タイムは必要ない。(小4のパパ)

寝室にフロアモップを置き、起きたらそのまま床掃除を開始。洗面所に行くまでの動線にモップをかける。主要な場所の掃除はこれで完結。(小2、小4のパパ)

◆朝をラクにする、夜のルーティンを実践!

お米は前夜に炊飯予約しておく、パンは具材をのせて冷凍しトーストすればよいようにしておく、翌朝の着替えを枕元に置いておく......どれもアイデアというほどのものではないが、これをしておくだけで朝のゆとりがまったく違う。(中1、小4、小2のママ)

ちょっとがんばりすぎたかも?
モーニングルーティンの失敗例

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あれもこれもとルーティンをつくりすぎたり、ルーティンそのものに労力がかかるものあったりすると、かえってストレスになったり、結局続かないということに。がんばりすぎないことを大前提に、無理なく回せるルーティンを作ることが大切です。

やらせる方がめんどうなので、私が子どもの服を準備して、起こすなど主導権を握っていたら子どもが受け身になり、ギリギリまで寝るように。一度私が爆発してからは自分のことは自分でするスタンスに変更。必要なものを自分で準備できるようになった。(小6のママ)

うちには子どもが3人。子どもを優先し、自分の朝食は子どもを送り出してからとっていたが、送り出したあとの疲労感が凄かった。10分早く起きて、自分だけ先にゆっくり朝食を取ってから動くようにしたら、イライラが減った。(小5、小1のママ)

朝は苦手なのに、朝食を作っている間に洗濯機を回す、身支度しながら洗面所の掃除機など、自分を無理矢理鼓舞してテキパキしてみたが習慣化できなかった。長女に洗濯機を回すのを手伝ってもらうようにしただけでだいぶラクになった。(小2、小6のママ)


朝は1日が始まる大切な時間です。
「朝を制するものが1日を制する」という言葉があるように、バタバタして焦ったまま1日をスタートするか、余裕を持って整った気持ちでスタートするかでは、同じ1日でも大きな違いが生まれます。
自分に合ったルーティンを取り入れて、気持ちのよい朝時間を過ごしましょう。

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取材・文/加賀美明子(NeemTree)

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