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パっと解決!やる気が出ないときのプチリセット方法

 

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「洗濯物を干さなきゃ......」「会議の資料をまとめなきゃ......」と、やるべきことは分かっているのに、すぐに行動に移せないことはありませんか?人の脳はそのときの気分によって、無意識にやる気が落ちたり、ネガティブな感情に囚われ動きが止まってしまったりすることがあります。そんなときは、五感を研ぎ澄ませたアクションを取り入れると、自然と気分転換できます。
今回は、やる気が出ないときにパパママが行っているプチリセット法をご紹介します。

やる気が出る、出ないは、気分次第!?

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心理学用語の1つに、アメリカ国家科学省を受賞した著名な心理学者、ゴードン・H・バウアーが提唱する<気分一致効果>というものがあります。気分一致効果とは、簡単にいうと感情は物事の評価に関係しており、気分が良いときには良い評価を、悪いときには悪い評価を行うというものです。

例えば、子どもが朝食で牛乳の入ったコップを倒したとします。日によって「なんで、こぼすの!?」と怒ってしまったり、「ふきんをもって来て拭いてね」と冷静に対応できたり、はたまた「洋服にこぼさなかった!?」と、声をかけながら代わりに拭いてあげたりするなど、日によって子どもへの接し方が変わることはありませんか。
大人であっても、子どもへの評価は気分次第で変わるもの。自分のやる気とあらば、なおさら振り回されてしまうのも当然です。

やる気が出ない、イライラして手につかない。そんなときはさっさっと気分をリセットして、気持ちを良い方向に変えていきましょう!

五感を満たすプチリセット方法とは?

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心理学では、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、5つの五感を意識し、五感を満たすとどんよりした気分を変えられるといわれています。パパやママが日々実践する、五感を使ったリセット方法をご紹介します。

視覚

自然豊かな景色を見る

鬱々としたときは、近くの自然豊かな公園を30分ほど散歩する。頭の中にネガティブな感情が湧き上がらないようにスピードは少し速めに、腕を大きく振る。鮮やかな青空と、豊かな自然を眺めれば頭の中もクリアになる。(中2、小3のママ)

いろいろな家を見る

少し遠くの住宅街へ行って、いろいろな家を眺める。たくさんの家を眺めていると、住んでいる人の数だけ悩みがあるというように思えて、自分もがんばろう!という気持ちになる。(小3、年長のママ)

目玉焼きの黄色と白が好き

目玉焼きの黄色と白のコントラストを見るとなぜだかワクワクする。気分が晴れないときには、食事に照り照りした半熟目玉焼きを作って加えると、いつのまにか気分もスッキリ!(小5、小4、小1のママ)

聴覚

集中して音楽を聴く

やる気が出ないときは、車の運転席に座って音楽を聴く。ただ"聞く"のではなく、音楽にだけ集中して"聴く"。そのため集中できる車の中がいい。だいたい5分くらい。音楽のこと以外に何も考えないようにすると頭の中がスッキリ。やる気も自然と出る。(小5のパパ)

クリスタルボウルの癒しの音で気分もクリアに

とにかくネガティブになり、何もしたくないときは横になってクリスタルボウルの音を聴く。YouTubeなどで配信されているクリスタルボウルの演奏を聴くと余計なことを考えずに、そのまま眠ったり、リラックスできる。20分から30分ほどで気分を切り替えられる。(小2、5歳のママ)

味覚

好きなスイーツを食べる

自分が好きなコンビニスイーツを買い、家で好きな動画を見ながら食べてリセットする。20分くらい時間をかけて甘いものをゆっくり堪能すれば、胃腸の働きに合わせてネガティブな気分も消化できる。(小4、3歳のママ)

思いっきり咀嚼する

しっかり噛むとスッキリするので歯ごたえのあるものを常備している。ごぼうやきゅうりの漬物、米粉スナック、ミックスナッツなど。ないときは、食事でよく噛むことを意識する。よく嚙むことを意識するだけで煩悩が退散する気がする。咀嚼するだけの動画が人気なのも分かる。(小3、小1のパパ)

嗅覚

コーヒーを淹れる

自分でコーヒーを淹れる。お湯を注ぐときに広がるコーヒーの匂いをお腹いっぱいに吸い込むと、本当に癒される。インスタントコーヒーでも、少量のお湯を注いでよくかき混ぜてからお湯を入れると広がる匂いも違う。(小6、小4のママ)

料理を作る

在宅ワークで行き詰まったときは、断然料理!だしの匂いやごはんの炊ける匂いに集中するだけで気分転換になる。特に、ごま油とオイスターソースの匂いは格別!(小4のママ)

触覚

ペットを愛でる

愛猫をただ眺めているだけでも癒されるが、背中をなでなで、顔をもふもふできるとなおよい。足元に滑り込み、毛がするる~とあたっただけでも、なんだか幸福な気持ちになり、やる気も出る。(中2、小6、小4のママ)

ビーズクッションにうもれる

疲れたときは、思いっきりビーズクッションにダイブ!そして深く息を吐き、5分間、軽く目を閉じる。包まれる心地よさと、脱力感で気分をスッキリ切り替えられる。(小2のパパ)

いろいろな五感を使う!

思いっきり笑う

ポジティブな人を見て元気をもらう。よく見るのはYoutubeのヒカルチャンネル。この方はネガティブなことを一切発信しないし、マインドが高いのでかなりポジティブな思考に切り替えられる。(小4のママ)

全身を動かす

市民プールへ行き、あえてなにも考えずに1時間半ほど泳ぐ時間を作る。半強制的にスマホからも離れ、デジタルデトックスも兼ねている。体も健康になり、ネガティブな思考におちいることが減った。(小3、小1、2歳のパパ)

ヨガをする

家事や在宅ワークに疲れたときにはゆっくりと深呼吸して、10分ほどヨガのポーズをする。乱れた神経や精神が整い、ネガティブな気持ちが徐々にポジティブになっていく。(小5、年長のママ)

ぬり絵をする

家事や育児に疲れていると感じたときは、自宅の部屋で15分くらい集中して色鉛筆を使用したぬり絵を楽しむ。配色を考えながらはみ出さないように塗るので意識を集中させることができてリフレッシュ効果がある。(小3、小1のママ)

あえて、流れに身をまかせるのもアリ!そのままの自分を受け入れる

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アンケートを行ったところ、あえて気分転換しないという強者も!ただの無鉄砲ではなく、やる気が出ない原因を探る、自分をあるがまま開放することで、無理強いせず気持ちをゆっくりと切り替えていくのだそうです。

自分を見つめるジャーナリング

ちょっとやそっとの気分転換では、心が晴れないときがある。そんなときはジャーナリングをする。ジャーナリングは嫌なことを含めて自分の考えていることをすべて紙に書き出すこと。"書く瞑想"とも呼ばれていて、考えや感情の整理に役立つ。5分で終わることもあれば、長いと15分かかることもあるが、あえて考えを巡らせて、自分の中での正解を導きだせると気持ちがスッキリする。(高3、小5のパパ)

感じたままに自分を自由にさせる

どうしてもネガティブ一色となってしまったときは、その感情をそのまま受け入れる。泣きたければ泣く、食べたくなければ食べない。眠れなければ寝ない。あえて感じたままに自分を自由にさせる。すると数時間も経てば、涙も乾くしお腹も減って眠くもなる。落ちた後は自然と浮上する摂理を信じて、流れに身を任せるのも悪くない。(大2、中2、小6のママ)


甘いものを食べたり、ガハハハッ!と笑ったり、少しの時間で切り替えられるリセット方法を持っていると、浮き沈みしやすい感情のコントロールに役立ちます。その極意は五感を刺激し、刺激に集中すること。一方でどうにもならないときはあえてあらがわず、ありのままの自分を受け入れ自然な回復を待つのも一つの手です。そのときの感情に合わせていろいろな引き出しを持っておけば、上手に自分の気持ちと付き合っていけることでしょう。

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取材・文/加賀美明子(NeemTree)

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