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子どもと一緒にお片付け!新年を気持ちよく迎えよう

 

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新しい年は、すっきりきれいな部屋で迎えたいもの。
でも、掃除の前にモノが多すぎて、どこから手をつけていいかわからないというご家庭も少なくないのでは?

子育てパパママは自分のものだけでなく、子どもたちのモノも山ほどあって、腰が重くなりがちですよね。
そこで、この年末はお子さんと一緒に片付けをしてみませんか?

身の回りが整い気持ちが軽くなることで整理整頓の大切さを知ったり、自分のことを自分で決める心が育まれたりと、いいことがいっぱいです。今回は、子どもと片付けをするときのポイントやモノの手放し方について紹介します。

部屋がスッキリするだけではない!「片付け」のすごい効果

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片付けとは、散らかっているものを適当な場所にきちんと入れ納めることを言いますが、最近では、そこに「捨てる」というアクションも加わって、片付けと捉える人も多くなってきました。
また、片付けには、住まいがスッキリ整うだけでない、たくさんのメリットがあるのです。

◆片付けのメリット

   

1.心が軽くなる

片付いた部屋は心地よく、イライラや気分が滅入ることがなくなリます。みんなが穏やかな気持ちで過ごせることで、家族関係も良好に。

   

2.重複買いや無駄買いがなくなる

片付けでモノの定位置を決めることで、どこに何があるのかが明確に。経済的ロスも防げます。

   

3.時間のゆとりが生まれる

取り出しやすくしまいやすい収納にすることで、家事時間の短縮に。
また、モノを探すことに費やしていた時間を、有意義に使えるように。

   

4.子どもが自分で片付けできるようになる

親子で一緒に片付けることで、お子さんは片付けの手順を学びます。
また、片付けが心地よいことだということを実感しながら自然と片付けが身につきます。

   

5.子どもの「選択する力」が育つ

片付けをするときには、捨てるモノと残すモノを選別したり、何をどこに収納するのか考えを巡らせたりします。
この過程で、いくつかの選択肢の中から選び取る力が育ちます。

片付けの最初のステップは手放すことから!子どもの捨てられないモノといえば?

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片付けのスタートは、いらないものの選別から。でも、どの家庭にも、なかなか捨てられないモノがあるもの。
なかなか捨てられない子どものモノにはどんなものがあるのでしょうか。

ママたちの声を集めました。

保育園時代からの子どもの絵や工作。(小2、6歳のママ)

ベビーカー、ベビー服、ベビーシューズ、お気に入りの歯固め、哺乳瓶......etc. 赤ちゃん時代のものがどうしても捨てられない。(小4、小3のママ)

学校のテスト、授業中に取り組んだプリントや作文など紙類。(小2のママ)

小さいときに着せていたちょっといいブランド服。孫が生まれたときに......と思って保管。(中1、小5のママ)

旅先で買ったキーホルダーやカプセルトイのおもちゃなど、細々したものが机の引き出し2つ分を占拠。子どもが捨てさせてくれない。(小6、小4のママ)

大量のトミカのミニカー、レゴ、ウルトラマンのソフビ人形。(小4のママ)

積み木や手押し車など、長く使える木のおもちゃ。高価だったので。(小6、小3、小1のママ)

UFOキャッチャーでとったぬいぐるみが50個くらい。(6歳、小3のママ)

多くのママが子どもの作品や洋服、おもちゃを挙げていました。また、ママ自身が捨てられないパターンと、お子さん自身が捨てたくないというパターンがありました。

手放し方も考えよう!子どもと片付けする手順

まずは広いスペースに、手放したいものを広げましょう。
そして、1つずつ手に取り、お子さんにいるかいらないかを聞いていきます。
さらに、取っておきたい理由と手放してもいい理由も聞きながら仕分けしていきましょう。
取っておきたいものは整理して収納し、手放すものは、処分するのかゆずるのかを決めます。

手放し方は、リアルボイスもチェック!

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<子どもと片付けする手順>
1.広いスペースに片付けたいものを広げる
2.1つずついるかいらないかを子どもに聞く
3.いるものといらないものとを仕分けする
4.いらないものは、処分の方法を決める
5.残すものは用途と使用頻度を考慮しながら収納場所を決め、きれいにしまっていく

状態のいい衣類はフリマアプリ、そうでないものは自治体の古着回収を利用。(小4のママ)

玄関前に『ご自由にどうぞ』と書いた箱を置いておもちゃや絵本を入れておいた。夕方にはほとんどなくなり、なかにはお礼が書かれたメッセージを残してくださった方も。よろこんでくれる人がいて、子どもも嬉しかったみたい。(小2のママ)

衣類を送ると世界の子どもたちのワクチンになる『古着deワクチン』というサービスを利用。専用回収キットは有料だが、1口で5人の命が救える。(小3、6歳、のママ)

ぬいぐるみ、おもちゃは、ベビー用品、衣類、ランドセルなどを回収し、発展途上国でリユースしてくれる団体に寄付している。片付けも大事だけれど、ゴミを出さない視点は、もっと大事だと思う。(小6、小2のママ)

不要になったモノをただ捨てるのではなく、多くのご家庭では、できるだけリユースを心がけていることが窺えました。

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子どもと片付けするときのポイント

子どもと片付けするときに最も大切なのが、最初に作業時間を決めることです。だらだらと行えば集中力が途切れ、判断力も鈍ります。
何より「片付けって面倒くさい!」という気持ちが膨らみます。

「15分だけ」「この引き出し1つだけ」などと最初はハードルを低くし、少しずつ時間や場所を増やしていきましょう。
ほかにも、以下のポイントを心がけてみてくださいね。

   

・本人の意思を尊重する

パパやママの意見を押し付けるのはNG!「本当は捨てたくなかった」という後悔を生まないためにも、必ずお子さんの気持ちを最優先しましょう。

   

・迷っているときは、その理由をしっかり聞く

お子さん自身が迷いの理由をしっかりと考えることが、自分のことを自分で決める心を育みます。
また、思考を整理する方法も身につきます。

   

・片付けるものによって、声掛けを工夫する

本人の意思を尊重することは大事ですが、どうみてもガラクタで、処分した方がいいものもあります。
そんなときは、「工作に使うって言ってたこのトイレットペーパーの芯、ホコリをかぶっちゃっているね。
トイレットペーパーの芯はまた増えていくから、一度処分しない?」などと、本人にとって不要であることをわからせたり、本人が納得する提案をしたりしましょう。

   

・残すものが決まったら、しまうところまで一緒にやる

残すものは、収納する場所を決め、整頓しながらしまっていきます。
「これはよく使うアイテムだからここにしまおうね」「使ったら必ずこの場所に戻そうね」などと声掛けをしながら一緒に収納していくと、しまう場所も、使ったら片付けることも定着します。


子どもと片付けてよかった!パパママのリアルボイス

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子どもと片付けをしたことがあるパパやママに、その効果について聞きました。

子どもに不用品を仕分けするクセがつき、机の上にいらないプリントや工作で出た紙ずくなどがたまらなくなった。(小1のママ)

あれもこれも欲しいと言わなくなり、本当に欲しいおもちゃをよく考えてから手に入れたら、とても大事にするようになった。(小5のママ)

きょうだいゲンカが減った。家族みんなの気持ちが落ち着いている。(小6、小3、小1のママ)

家族の体調がよくなった。私のイライラが減った。(小5、小3のママ)

偶然かもしれないけれど、臨時収入があった。でも、きれいに片付いた部屋は風水的にもいいと言われているし......。(小4のママ)

家の中が散らからなくなった。モノには定位置があるということを、片付けができなかったパパにも理解させることができた!(中1、小5のママ)

お子さんの自主性やモノの扱い方が変わったという声のほかに、心や体の不調がなくなったという声も多く届きました。臨時収入にはびっくり!


家事に仕事に育児にと忙しい日々を過ごしていると、不用品を処分してから整理収納する、というところまでは、なかなか手が回らないものですよね。
でも、子どもと一緒に片付けすれば、自分で決定・選択する力が育まれたり、日常的にも片付けができる子になったりと、いいことがいっぱい。
スペースにも心にもゆとりを生む片付けで、健やかな新年を迎えましょう!

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取材・文/羽田朋美(Neem Tree) 

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