おかね Share

家族でお得にレジャーを楽しむポイントも紹介!子育て世代のレジャー費の正解

 

tama-kosodate-leisure-01.jpg

夏から秋にかけては、レジャーにぴったりのシーズンですね。
「子どもといろんな体験をしたい!」「家族の思い出をたくさん作りたい!」「リフレッシュしたい!」と感じる反面、家計のことを考えると「普段の生活を圧迫したくない」という思いがよぎるのも正直なところでは?
そこで、目安となる一般的なレジャー費や、家計への負担なくレジャーを楽しむためのポイントをパパママの声とともにご紹介します。

一般的なレジャー費はいくら?

tama-kosodate-leisure-02.jpg

「総務省統計局 家計調査(2022年)」より算出すると、30~40代の平均レジャー費(二人以上世帯)は、年間75,000円前後、月々にすると約6,000円という結果に。この金額には出かけた食事代、お土産代、交通費などは含まれません。レジャーに行かなかった人も合わせた平均ですので、実際にレジャーをした場合にはもっと高額になります。

<2022年 一世帯当たり年間レジャー費(※1)>
tama-kosodate-leisure-09+.jpg

「総務省統計局 家計調査(2022年)1世帯当たり年間支出金額 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 世帯主の年齢階級別」より作成
※1:宿泊料、パック旅行費、入場・観戦・ゲーム代をレジャー費として算出(交通費は含まれない)

ちなみに、コロナ禍前の2019年の一世帯当たりのレジャー費平均は、30代で96,186円、40代で約103,738円。新型コロナが5類感染症となった今後は、2019年の方が近い数字となりそうです。

わが家のレジャー費の目安は?

tama-kosodate-leisure-03.jpg
レジャーと一口に言っても、公園遊び、キャンプ、山登り、川遊び、そしてテーマパークや旅行まで、無料のものから高額なものまでさまざま。また、出かける頻度は家庭ごとに異なります。そこで、適正な金額は年収別のレジャー費を参考にするのがおすすめ!
ここではコロナ禍前の2019年の年収(手取りでなく額面)別レジャー費に加え、参考に外食費、交通費もご紹介します。

<2019年 年収別一世帯当たり年間レジャー費(※2)、外食費(※3)、交通費(※4)>
tama-kosodate-leisure-10+.png


「総務省統計局 家計調査(2019年・2022年) 年間収入五分位階級別 1世帯当たり年間支出金額 二人以上の世帯のうち勤労者世帯」より作成
※2:宿泊料、パック旅行費、入場・観戦・ゲーム代をレジャー費として算出(交通費は含まれない)
※3:一般外食を外食費として記載。
※4:鉄道運賃、バス代、航空運賃、有料道路料、ガソリンを交通費として算出。

レジャー費は、最も高い年収世帯を除き、どの年収世帯でもおおよそ年収の1.0~1.5%となっています(食事代、お土産代、交通費などは含まれず)。
食事代、交通費は、レジャー以外の日の金額も含まれるため、この金額すべてがレジャー関係の支出ではありませんが、レジャーでの食事代や交通費もそれなりにかかっていると予想されます。
レジャー関係の支出合計は、より分かりやすく手取り収入で考え、また食事代、交通費もそれなりにかかっていることを加味すると、手取り収入の3~4%と予想されます。

みなさんもまずは手取り収入の3~4%を目安にしてはいかがでしょうか。例えば手取り収入が500万円の家庭であれば、年間15~20万円が目安になります。

パパママに聞いた!"レジャー費の確保・節約にこんな工夫をしています"

tama-kosodate-leisure-04.jpg

各家庭では、レジャー費をどう確保し、節約のためにどんな工夫をしているのでしょう?

レジャーを含めた特別費と生活費は別々に把握したいので、違う口座で管理している。年に1回は旅行をしており、宿泊先を決めたら、どの予約サイト・方法での料金が安くなるかチェックしている。(高3、高1、中1のママ)

宿泊すると高くつくので、日帰りでテーマパークや水族館に行く。お土産代などちょっとしたものは、生活費から捻出するよう心がけ、その分を事前に取り分けている。(小6、小2のママ)

義父母が宿泊代を払うから旅行しようと声を掛けてくれるので甘えている。宿泊代を出してもらう分、宿泊場所は少しでも快適に過ごせてお得になるよう、大人数だとリーズナブルな一棟貸しの施設や割引がある宿を調べて提案している。(中1、小4のパパ)

飛行機に乗らずにマイルを貯める『陸マイラー』の友達からレクチャーを受けて、日常的にマイルを貯めています。昨年は家族で2泊3日の北海道旅行が実質タダに!もっと早く始めればよかった~!(小4、小1のママ)

家計への負担なくレジャーを楽しむには?

tama-kosodate-leisure-05.jpg

かかる費用の大きさを考えて、レジャー自体を縮小しようと考える方も少なくないようです。でも、レジャーは私たちが健康で充実した生活を送るためにも、幸福感の向上のためにも、なくてはならないもの。まったくなくしたり、大幅に減らしてしまうのはNGです。
レジャーは、アイデア次第で充分楽しむことができます。ここでは、家計に負担なく楽しむポイントをご紹介します。

1.オフシーズンや割引を利用する

tama-kosodate-leisure-06.jpg

宿泊料や新幹線代・航空代は、早割サービスやセットプランでお得になるケースがあります。また、オフシーズンは低価格を設定している場合もあります。旅行などのビッグイベントは、早めに計画して、割引などを活用するのが賢い方法。また、テーマパークや体験施設もクーポンを出していることがあるため、事前にチェックしておけば、お得情報に出会えるかもしれません。
ほかにも、会社の福利厚生の割引や、JAFカードなどの会員優待サービスなど、利用できるサービスを事前に確認して上手に活用したいですね。

クーポンのチラシは期限まで取って置き、必要な時に活用する。また、当日券より前売券の方が安いから、必ず事前にネットで購入しておく。(大2、中2、小5のママ)

2.視野を広げて楽しむ

tama-kosodate-leisure-07.jpg

レジャーと言うと、旅行やテーマパークなどを想像しがちですが、お金をかけずに楽しめるレジャーもたくさんあります。
例えば、山登りや海水浴など自然の中で楽しむレジャー。ほかにも、公共の科学館や博物館であれば、入館料は安価なことがほとんどです。工場見学は、企業のアピールの場でもあるため、入場料が無料または安価なことが多く、普段のぞけない場所での貴重な体験を気軽に楽しむことができます。
また、趣味を楽しむという発想もあります。夫婦の趣味や家族共通の趣味をそのままレジャーにすれば、費用面は抑えられつつも、満足度は倍増!

夫婦ともにスポーツが好きで、家族でスポーツを楽しんでいる。道具をそろえるのにお金はかかるけれど、あとは施設利用料くらいなので、そこまでお金はかからない。釣りが好きな友達も同じようなことを話していた。(小4、4歳のママ)

子どもが小さいうちは、お金をかけずに楽しめる子ども館、公園、市民プールなどに行っていた。小学生になってからはスポーツ少年団に入り、土日は練習のため、おでかけが少なくなり、レジャー費はほとんどかからなくなった。(中3、中1、小3のママ)

年に2回、好きなアーティストの推し活で地方のライブに行くとき、家族旅行をくっつけている。一人で遠出してライブとなると気が引けるけれど、家族と一緒なら罪悪感もない。家族もよろこんでくれて、一石二鳥!(小5、小1のママ)

3.毎月一定額をあらかじめ取り分けておく

tama-kosodate-leisure-08.jpg

レジャー費は、月によりかかる時かからない時があるため、特別費から捻出、計上することもあるでしょう。しかし、管理をしやすくするためには、"旅行用のお金""レジャー費"などと費目立てするのも一つの方法です。
例えば、旅行の場合、事前に時期や予算を決めて、毎月一定額を"旅行用のお金"として取り分ければ、楽しみな目標ができることでモチベーションが上がり、難なく予算を確保できそうです。
また、"レジャー費"を毎月一定額確保し、その予算内で、旅行などのビッグイベントとお金のかからないイベントを組み合わせるなど、調整するのも賢い方法です。

全部溜まると10万円になる貯金箱に家族みんなでせっせと500円玉貯金。今年はこれで、ディズニーランドに行く予定。(小5、小1のママ)

わが家は夫婦ともにフリーランス。賞与がないので、ボーナスからレジャー費を捻出ができない。このため、毎月3万円を貯蓄してレジャー費に充てている。最近は物価上昇で月3万円の積立でも、できることが限られてきた。積立額を上げるべきか検討中。(小3、小1のパパ)


レジャー費が増えがちになる家庭もあれば、生活防衛のためにレジャーを控える家庭もあります。大切なのは、家計に見合ったレジャー費の額を知ること。家族のみんなとやりたいことも考えながら、ご家庭に合った方法を見つけ、賢くレジャーを楽しみましょう。

【関連記事】
▼vol.22 たま村家、家族旅行の計画を立てる
https://tama-tips.jp/money/rensai/vol22.html
▼わが家の食費ってかかりすぎ? 目安を知って、上手にやりくりしてみよう!
https://tama-tips.jp/money/blog/13.html

取材・文 武藤由美子(Neem Tree)

Recommend おすすめ