大人になると、1年があっという間!なぜ!?
子どもの頃は1日がとても長く感じられたのに、大人になった今は、1年があっという間に過ぎると感じませんか。
さらに、年齢を重ねるごとに1年が短く感じられるようになったと思いませんか。
今回は、そんな大人と子どもの体感時間の違いとその要因、 さらに時間の流れを遅くする方法をご紹介します。
40歳の人にとっての1年間は、10歳にとっての4年間!?
「ジャネーの法則」とは
ジャネが発案したジャネーの法則では、「体感時間は、それまで生きてきた時間に反比例する」としています。
例えば、40歳の人にとって1年の長さは人生の40分の1だとすると、10歳の人にとっては人生の10分の1。40歳の人にとっての1年間は、10歳の人にとっての4年間にあたります。
ジャネーの法則によると、年をとればとるほど年齢に占める1年の比率は小さくなる、つまり時間の流れが速く感じるということになります。
時間の流れが速く感じられる3つの原因
1.慣れていることをしているとき
家事や仕事など、普段からやり慣れていることをしているときは、時間が経つのが速く感じられます。
子どもは毎日が新しい出来事の連続です。これが大人よりも時間の流れがゆっくりに感じられる要因のひとつだといえます。
2.楽しいことをしているとき
退屈な授業や会議の最中、時計をチラチラ見ては、「まだ5分しか経っていないのか」なんて感じた経験はありませんか。
これは、時間の経過を気にしていると、時間の流れが遅く感じられるためです。
反対に、時間を忘れるくらい楽しいことに没頭しているときは、時間があっという間に過ぎていきます。
3.代謝が落ちているとき
時間の体感と体の代謝には関わりがあると話すのは、千葉大学の一川誠教授です。(※)
一川教授によると、代謝が激しいと時間がゆったり感じられ、代謝が落ちていると時間が速く過ぎ去ると感じられると言います。
子どもが時間の流れをゆっくりに感じるのは、大人よりも子どものほうが代謝が激しいから。
また、朝の時間があっという間に過ぎるのは、朝方は代謝が下がっているため。午後は代謝が上がってくるので、時間の流れがのんびりと感じられます。
(※)朝日新聞Thinkキャンパス「大人と子ども、時間の感じ方なぜ違う 原因は「代謝」の違い?」
子どもの頃の体感時間を取り戻すことはできるの?
時間に追われがちな、現代の大人たち。
子どものような体感時間を取り戻し、「まだこんなに時間がある!」なんて言ってみたいものです。
時間の流れを遅くするポイントをまとめました。
1.新鮮な体験をする
大人になると日常生活での多くの出来事は経験済みであったり、未経験であっても、過去の経験と知識によってある程度想像がついたりするために、新しい体験だと感じないことが多々あります。これが、時間の流れを加速するのです。
そこで、意識的に新鮮な体験をする場を持ちましょう。
例えば、それまでは何気なくスマホを見ていた就寝前の時間を読書をして過ごす、駅までの通勤路を変えてみるなど、ちょっとしたことでいいのです。
2.時間に注意を向ける
忙しいときほど、時計を見るようにしてみてください。
「まだ5分しか経っていない!」と、時間の流れが遅く感じられ、心にもゆとりが生まれることでしょう。
また、毎晩寝る前に1日でよかったことを3つ書く【Three Good Things】を習慣にするのもおすすめです。「今日1日」という時間に注意を向け、よかったことやできたことに目を向けることで、あっという間の1日が、充実した1日に変わります。
密度の濃い1日の連続は、1週間の時間の流れを遅く感じさせてくれることでしょう。ポジティブな視点で振り返るため、幸福感も上がり、一石二鳥です。
3.代謝を上げる
年をとると代謝が低下して時間の流れを短く感じさせることから、意識的に代謝を上げることも、重要です。
<代謝を上げる方法>
1.ストレスフリーな暮らしを心がける
ストレスがかかると脂肪を分解して体内で熱を発生させる褐色脂肪細胞が減少し、代謝を下げる要因に。日中の適度な運動、良質な睡眠はもちろんのこと、意識的に心をゆるめるリラックスタイムを持ちましょう。
2.筋肉量を増やす
筋肉量が増えると基礎代謝はアップします。運動不足が気になっている方は、スキマ時間にできる宅トレや15分程度のウォーキングなど、できることから始めてみましょう。筋肉の原料となるたんぱく質の摂取も忘れずに!
3.発酵食品を意識的に摂る
腸内の善玉菌を増やすことも基礎代謝のアップには欠かせません。善玉菌を増やす働きのある味噌や納豆、ぬか漬けなどの発酵食品を意識して摂るようにしましょう。
年の瀬になると、1年の時間の速さに愕然とする人は少なくないはず。
少しでも時間の速さがゆっくりと感じられ、充実した時間を過ごしたことを実感したいですよね。
ぜひ、記事内で紹介した「時間の流れを遅くするポイント」に添った習慣を心がけてみてくださいね。
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取材・文/羽田朋美(Neem Tree)