vol.19 たま村家の口座の管理方法
「お金を貯めたいと思っているのに、なかなかうまくいかない!」「将来のためにも貯めなきゃいけないのはわかっているけれど、ついムダづかいしてしまう」......そんなパパ&ママにお読みいただきたい、お金のことを考えるコミックです。家計のピンチに気づき、節約生活をスタートしたばかりのたま村家のみんなと一緒に、お金と向き合う暮らし、はじめませんか?
たまちっぷすでは、これまでに
「お金はどちらがにぎっている!?ぶっちゃけ座談会 ~パパ編~」
「お金はどちらがにぎっている!?ぶっちゃけ座談会 ~ママ編~」
「お金が貯まる管理方法は?口座の基礎知識」
といった記事で、各家庭の口座管理方法やお金が貯まりやすい口座の使い分けについて探ってきました。
貯蓄体質になるために欠かせない口座管理。夫婦共働きでふたりの子どもがいる4人家族のたま村家は、以下の3つの口座で家計管理をしています。
- 陽さん(パパ)の普通預金口座
- 緑さん(ママ)の総合口座
- 子どものための定期預金
緑さんの総合口座のうち、夫婦それぞれの給料から定期預金の方に、定期的に貯めています。
それとは別に、児童手当や、幼児教育無償化で浮いた保育料、お年玉やお祝い金などを子どもたちのための定期預金に貯蓄し、将来かかる教育費の備えにしています。
定期預金に貯まったお金は、樹くんが小学校入学するまでに購入を考えているマイホームの頭金にする予定です。
また、生活費以外でまとまったお金を使うときも、この口座から引き出すことがあるため、貯蓄できてはいるものの、スローペースです。
老後資金に関しては、iDeCoとつみたてNISAで、計画的に資産形成できていると言えます。
老後資金を貯めるには3つの考え方で管理をする
貯蓄上手の人は、以下の3種類の考え方でお金を管理しています。たま村家の口座に当てはめながら解説します。
1.入金用・生活用...近いうちに使うお金(生活費や税金)用
たま村家の場合は、陽さんの普通預金口座と、緑さんの総合口座のうち普通預金。
2.貯蓄用...5年以内の近い将来使うお金(お祝い事やレジャーなど予定外の出費、マイホームの頭金や教育資金)用
たま村家の場合は、緑さんの総合口座のうちの定期預金と、子どもたちのための定期預金。
3.投資用...将来のためのお金(老後資金)用
たま村家の場合は、iDeCoとつみたてNISA。
多くの場合、家賃や食費、クレジットカードの支払いなど目先のお金や5年以内の近い将来に使うお金のことはよく見えていても、20年以上先の老後のお金についてはなかなかイメージできないもの。
そこで、投資信託などで資産運用しながら計画的に老後資金を形成することが重要です。
貯めているつもりでも、実は近い将来に使うお金の貯蓄だけで、老後資金までは見通せていなかった、ということがあるかもしれません。
そうならないためにも、まずは「家計の見える化」をしてみましょう。
わが家のお金は「入金用・生活用」「貯蓄用」「投資用」の3種類の役割を果たしているかどうか。
まずはチェックすることが、貯蓄体質への第一歩です。
イラスト/佐々木奈菜 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)